データから生まれた5つの広島PRストーリー|WiDS HIROSHIMAワークショップ「推しで広島を盛り上げろ!」開催レポート

データと生成AIで挑む、新しい地域PRの可能性

2026年9月、WiDS HIROSHIMA主催の1DAYワークショップ「1DAYデータサイエンス_推しで広島を盛り上げろ!」を開催いたしました。本イベントは、参加者がオープンデータと生成AIを掛け合わせ、広島の新たな魅力(推しポイント)を発掘・発信する体験型プログラムです。
参加者のうち、日常的に生成AIに触れているという方も、データに基づいて仮説を立て、ターゲットや切り口を検証する経験は初めてという方が多く見られました。当日は、データの見方や仮説の立て方、生成AIのプロンプト作成手順などを学びながら、ワークシートに沿ってアイデアを具体化していくプロセスを体験。データサイエンスと最新AI技術を組み合わせることで、根拠のある魅力的なPR企画が生み出されました。子育て、食体験、リモートワーク、グローバル移住まで——データとAIで広島の魅力を再発見した一日をレポートします。

アイデアを形にするアプローチ ~フレームワークの流れ~

今回のワークショップでは、「広島の推し」をテーマに、実際のデータと生成AIを使って、広島の魅力を届ける企画づくりに挑戦しました。前半は座学でデータ分析の考え方やAIの活用法、マーケティングの基本知識などを学び、後半は以下のステップに沿って実践していきました。

実際には、本ステップを分解し、独自のフレームワークに当てはめて、一つずつ進めます。

STEP
地域データの探索と仮説設定

広島に関する統計情報やオープンデータを確認し、地域の強みや意外な事実を検証。

STEP
ターゲット設定とストーリー設計

「誰に」「どんな価値を」「どのような根拠で」伝えるか、ペルソナとメッセージを整理。

STEP
生成AIで表現を広げ、形にする

プロンプト作成手順などを学びながら、ワークシートに沿ってアイデアを具体化。ChatGPTやClaude、Geminiなどの生成AIを活用し、ポスターやキャッチコピーを制作・改善。

思いつきで終わらせず、データで確かめ、AIで広げ、マーケティングならではの伝え方を考えて表現します。

データがつないだ5つの広島PRアイデア

多様な参加チームが作成した、個性豊かな5つのPR企画の見どころと成果物の一部をご紹介します。

【Aチーム】子育て世代向けPR:「広島で叶える のびのび子育てlife」

ターゲット現在都会に暮らし、これから子育てを始めるプレファミリー層
キャッチコピー「広島で叶える のびのび子育てlife」
企画概要都市機能の便利さを手放さずに、豊かな自然環境で子どもを育てる「いいとこどり」の暮らしを提案。
データの着眼点住宅地から主要スポットへの移動時間マップの整理や、地域内の事業所数データの分布を検証。

【Bチーム】食体験観光PR:「体験が、広島のごちそうになる。」

ターゲット広島の「食」や文化に関心を持つ観光検討層
キャッチコピー「体験が、広島のごちそうになる。」
企画概要広島の名産品を「味わう」だけでなく、レモン狩りや牡蠣水揚げ、熊野筆づくりなどを組み合わせた体験型ツアーとしてPR。
データの着眼点観光客数の推移や名産品への認知度、目的別観光客データの傾向に着目。

【Cチーム】リモートワーカー移住PR:「出社する日は新幹線。釣りに行く日は、海へ。」

ターゲット釣り好きの独身男性リモートワーカー(IT系エンジニア)
キャッチコピー「出社する日は新幹線。釣りに行く日は、海へ。」
企画概要平日はスマートにリモートワークを行い、休日は海や自然で趣味を満喫する「仕事も趣味も妥協しない暮らし」を提案。
データの着眼点全国的な趣味データ(釣り人の多さ等)や生活コスト、新幹線を含む交通アクセスの良さに着目。

【Dチーム】グローバル移住・キャリアPR:「好きな日本を、憧れのままで終わらせない。」

ターゲット日本に関心を持つフランス・リヨン在住の25〜39歳女性
キャッチコピー「好きな日本を、憧れのままで終わらせない。HIROSHIMA — My Japan, My Life.」
企画概要単なる観光地ではなく、「安全な環境で自分らしく暮らし、キャリアも形成できる都市」として広島をグローバルにアピール。
データの着眼点地域の治安指標(刑法犯認知件数の低さ)や女性の就業率改善データ、現地での日本文化への関心度を総合的に検証。

【Eチーム】思春期ファミリー向けPR:「街も田舎もぜんぶ、わたしの暮らし。」

ターゲット10代後半の子どもを持つ50代の親世代ファミリー
キャッチコピー広島は「街か田舎か」じゃないんよ!同じ広島市の中でどっちも楽しめるんよ!
企画概要都会的な街遊びと自然でのリフレッシュが市内で完結する、「街か田舎かを選ぶ必要がない暮らし」を親しみやすく提案。
データの着眼点市域内の高い山林面積割合や、都市部と自然スポットとの近接性といった地理的特性に着目。
成果物の一部に使用しているキャラクターは、
公式とは一切関係ありません

参加者の反応:高い満足度とデータ活用への意欲

ワークショップ後のアンケートでは、生成AI活用体験の満足度:について、80%の参加者が「とても満足」と回答。データサイエンスへの関心向上:については、100%の参加者が「興味が高まった(とても興味が高まった86.7%)」と回答するなど、参加者から高い評価が寄せられました。

参加者のコメント(一部抜粋)

「データを使って説得力のある根拠をつくる楽しさを実感できた」

「プロンプトを改善しながらイメージを形にしていくプロセスがとても刺激的だった」

「生成AIとデータサイエンスの組み合わせで、地域の魅力がより深く見えてきた」

おわりに:データ・AIでひろがる地域振興

1日限りのワークショップではありましたが、参加者の皆様が積極的に取り組んでくださり、「誰に」「どのような広島の魅力を」「どのような根拠で」伝えるのかを真剣に話し合ってくれました。一人ひとりがそれぞれの視点で広島の魅力を捉え直し、データやAIを使いながら、自分たちなりのPRへつなげていく姿がとても印象的でした。

WiDS HIROSHIMAでは、今後もデータサイエンスやAIを身近に体験し、地域の課題解決や魅力発信につながる取り組みを続けてまいります。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

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